ACT

ACTとは

ACT(Assertive Community Treatment:包括型地域生活支援プログラム)とは、一般的な精神保健医療サービスだけでは地域生活の維持が困難な重い心の病を持つ人々が、できるだけ質の高い安定し自立した生活を、地域で送り続けられるようになることを目標にしてアウトリーチ活動を言います。その特徴は、多職種チームで24時間365日、積極的訪問を行うことです。全国でこのACTを行っている施設は少なく、平成24年10月現在で19箇所と言われています。詳細は岩波書店発行の伊藤順一郎著:「精神科病院を出て、町へ」に書かれており、ACTを知りたい方に購読をお勧めします。また、本の中の「日本のACTチーム」で当クリニックのACTチームも紹介されています。

iACTとは

iACTは、アイ・クリニックが行うACTチームの略称です。ACTの前に「i」がついているのは、米国アップル社の共同創設者である故スティーブ・ジョブズ氏がiPhoneやiPadの前に「i」をつけたのは「みなさんに愛される」という意味を込めて命名したとどこかで聞いたような記憶があったためです。利用者の方に「愛されるチームであってほしい」という意味と、アイ・クリニックの「アイ」も兼ねたネーミングです。

iACTチームの特徴

まず第一は、日本で対象者として除外されやすいアルコール依存症者を加えていることです。当クリニックのアルコール治療は、主に解毒期は総合病院と連携して入院治療をお願いし、退院後に当院でリハビリテーション(ARP)を行うなど地域連携医療を推進しています。そのために、スタッフはアルコール依存症の治療やその係わりに習熟しています。そのような背景の元で対象者を統合失症や気分障害圏に限定せずに活動しています。

第二の特徴は総合病院との連携を大事にしている点です。積極的に富山県立中央病院や、富山大学、富山市民病院の入院ないし通院が難しい方に導入しています。もちろん、他の施設の通院や入院している方、医療にかかっていない方でも引きこもりで困っている場合にも相談に応じます。

第三の特徴は、医師の往診や訪問診療も実施していますので、連携により、より重度な各種問題を抱えている方にもサービスの提供が可能な点です。

第四の特徴は、定期的に当チームは外部評価を受けています。その外部評価は、ACTの質をモニタリングする尺度として、DACTSと称されるフィリディ調査があります。それを受けて質の担保と向上に努めています。