院長挨拶

医療法人社団 博啓会 理事長・院長
​           吉本博昭

平成23年4月1日より、30年にわたる富山市民病院精神科勤務を辞し、アイ・クリニックを開院いたしました。富山市民病院在職中には、多くの方よりのご協力、ご援助並びにご指導を受け、無事に終えることができましたことを、感謝申し上げます。また、平成26年6月1日より医療法人社団「博啓会」アイ・クリニックとして新たな装いをして、今まで以上に地域精神医療や保健福祉の分野でも活動していく所存です。

さて、当クリニックは「3つのアイ」を理念に掲げて、地域精神医療の推進に寄与したいと考えております。この「3つのアイ」とは、「愛の力で、出会いを大切に、I(私)をはぐくむサポートをします」です。この理念を実践する意味で、アイ・クリニックと命名しましたし、ロゴマークにもそれを表しています。また、当クリニックの実践活動を通して、以下の特徴を示すことができます。

​第一:ACTの実践活動

 聞き慣れないACTという言葉はAsertive Community Treatmentの頭文字をとったもので、日本語で「包括型地域生活支援プログラム」と訳されていますが、より心を病んだ方も地域で暮らせるように24時間365日支える仕組みです。当クリニックでのACT実施は、4年間の富山市民病院精神科でのACT-Tの実践活動が基盤になっています。富山市民病院精神科でのACTの取り組みは、日本の総合病院精神科で初めてのものであり、急性期医療や身体合併症医療の従来の役割を越えた活動であり、現在注目を浴びており、全国の総合病院においても導入されたりその動きが見えます。さらに、平成27年1月より在宅療養支援診療所として、3名の医師(常勤医師1名、非常勤医師2名)による積極的な地域への関わりが期待されます。 

​第二:(アルコール)依存症治療の

   取り組み

富山市民病院で行われていたアルコール治療プログラムとほぼ同様に当クリニックで行っていることです。ARP(アルコール依存症社会復帰プログラム)の実施とともに、アルコール外来を水曜日と金曜日(午前中)の2回に分けて開催することにより待ち時間を少なくするように配慮いたしました。

​第三:総合病院との連携医療

総合病院、特に富山市民病院との連携医療です。開放型病床の利用により、当クリニックに通院している方が病状悪化によりやむを得ず入院医療が必要になった際に、オープンベット利用により私も病棟に出向き診察も可能となり、一貫した継続医療が図れることです。今後、県立中央病院の開放型病床利用も検討課題と考えています。

​第四:多職種の配置

当クリニックの人員は多く、各種の職員が配置され、いろいろの要望に応えやすいことです。現在(平成31年1月)、吉本院長、丸毛副院長、古市医師、看護師10名、PSW2名(看護師と心理士が免許を取得しているので実質5名)、心理士4名(公認心理士4名、臨床心理士3名)、作業療法士0名、医療クラーク1名、ピュアサポーター2名、事務職員2名です。

​第五:ネットワークの構築と利用

平成30年8月より、長らく使用していた井上内科医院院長の井上義通先生自作のi-karteから、クラウド電子カルテのM3デジカルに、レセコン日医標準レセプトソフトウェアのORCAへと変更しました。職員間の情報共有は今までどおりLANを構築して、利便性を図っているのも特徴で、益々、事務効率化のみでなく新しい診療スタイルに貢献するものと考えています。 

​第六:デイケアの実施

 クリニックですが、デイケアが設置されており、地域と医療の中間的な憩いの場所を提供できることです。最近は、うつ病などで休職中の方が多くなり、リワークの提供の場所としても存在意義があります。
    最後に、当クリニックは富山の市内にありながら、のどかな田園風景と画家の小橋啓一さんのオリジナルな絵を楽しむこともできます。気軽に相談や来院していただけることを願っております。