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アルコール関連障害障害 ―第4回―

 アルコール依存症のチェックについて(2)

 第4回目となりましたが、今回は引き続いてアルコール依存症のチェックについて述べてみましょう。

 前回示しましたCAGEは簡便な判断法でありますが、アルコール依存症をチェックするのには精度が落ちます。そこで、久里浜アルコール症センターで開発されたKAST(久里浜式アルコール症スクリーニングテスト)を紹介しましょう。この自己診断法は、14項目について答えるもので、項目により得点の重み付けされています。得点の計算がやや煩雑になりますので、面倒であれば自動計算するサイトがあるので利用されたら良いかと思います。、インターネットでKASTで検索すれば見つかるでしょう。

1.酒が原因で、大切な人(家族や友人)との関係にひびが入ったことがある
    ある  ない (3.7 -1.1)

2.せめて今日だけは酒は飲むまいと思っても、つい飲んでしまうことが多い
    あてはまる  あてはまらない (3.2  -1.1)

3.周囲の人(家族、友人、上役など)から大酒のみと非難されたことがある
    ある  ない (2.3  -0.8)

4.適量でやめようと思っても、つい酔いつぶれるまで飲んでしまう
    あてはまる  あてはまらない (2.2  -0.7)

5.酒を飲んだ翌朝に、前夜のことをところどころ思い出せないことがしばしばある
    あてはまる  あてはまらない   (2.1  -0.7)

6.休日には、ほとんどいつも朝から酒を飲む
    あてはまる  あてはまらない (1.7  -0.4)

7.二日酔いで仕事を休んだり、大事な約束を守らなかったりしたことがときどきあ
る    
          あてはまる  あてはまらない (1.5  -0.5)

8.糖尿病、肝臓病、又は心臓病と診断されたり、その治療を受けたことがある
    ある  ない (1.2  -0.2)

9.酒がきれたとき、汗が出たり、手がふるえたり、いらいらや不眠など苦しいこと
  がある
             ある  ない (0.8  -0.2)

10.商売や仕事上の必要で酒を飲む
          よくある   ときどきある  めったにない (0.7   0  -0.2)

11.酒を飲まないと寝付けないことが多い
          あてはまる  あてはまらない (0.7  -0.1)

12.ほとんど毎日3合以上の晩酌をする(ウィスキーなら1/4本以上、ビールなら大瓶
  3本以上)
          あてはまる  あてはまらない (0.6  -0.1)

13.酒の上での失敗で警察のやっかいになったことがある
          ある  ない (0.5   0)

14.酔うといつも怒りっぽくなる
          あてはまる  あてはまらない (0.1   0)

 合計得点が、2点以上が重篤問題飲酒群
       2~0点が問題飲酒群
       0~-5点が問題飲酒予備群
       -5点以下が正常飲酒群

 みなさんの得点はいかがだったでしょうか。重篤問題飲酒群であれば、迷わず専門医療機関の受診をお勧めします。問題飲酒群もほぼ同様なアクションを起こした方が良いでしょう。問題飲酒予備群であれば、あなたのアルコールとの関わり方を変更する必要があるでしょう。正常飲酒群であれば、アルコールを楽しんでいただきたいも
のです。

 では次回より、アルコール依存症に認められる各種の飲酒問題を紹介しましょう。

Copyright(C) 2019 Hiroaki Yoshimoto